日産の北米工場でメルセデスのエンジンを生産 2014年から

自動車 ビジネス 企業動向
日産デチャード工場
日産デチャード工場 全 4 枚 拡大写真

日産の米国内工場で2014年より、メルセデスベンツが開発・設計した4気筒エンジンが生産され、インフィニティとメルセデスベンツに搭載される。ダイムラー日産ルノー提携の一環。各社より8日、発表された。

ダイムラーと日産は共同で、日産の米テネシー州デチャードのパワートレイン組立工場において、メルセデスベンツの4気筒ガソリンエンジンを生産する。生産開始は14年を予定し、生産ラインはフル稼働で年産25万台の能力を持つ。デチャード工場では、メルセデスとインフィニティの両モデル向けにエンジンを生産する。

「この計画は、ヨーロッパ域外におけるもっとも重要なプロジェクトだ」と、ルノー日産のカルロス・ゴーンCEOは語る。「現地生産は為替の影響を軽減するいっぽう、北米でのビジネスを急速に展開することができる」。

共同生産は、北米自由貿易域内における初めてのメルセデスベンツ・エンジン生産でもあり、日産工場は戦略的な立地となる。テネシー州デチャード工場製のエンジンはアラバマ州タスカルーサにあるダイムラーの車両組立工場へ供給され、14年から『Cクラス』に搭載される。

日産は1997年に、デチャードでパワートレインの組み立てを開始した。現在4、6、8気筒エンジンを生産し、これらは米国製の日産車、インフィニティ車に搭載されている。工場にはクランクシャフトの鍛造設備、シリンダーブロックの鋳造設備もある。2011年の生産台数は58万台以上。

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
  2. 公取委、ダンロップに行政処分 全天候型タイヤ「安売り阻止」疑い[新聞ウォッチ]
  3. 「ベントレー史上最大のデザイン革命」初のコンセプトEVは、全長5m超えの3名乗りクーペ
  4. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  5. レクサス、ベネチア国際映画祭の公式車両に…『ES』新型のEVがレッドカーペットに登場へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
  5. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
ランキングをもっと見る