野田改造内閣の人事が13日午前、発表された。新たに岡田克也民主党前幹事長が副総理に起用されるなど、5人が交代する改造となった。
岡田氏は社会保障・税一体改革担当、行政改革担当、公務員制度改革担当など野田佳彦首相が掲げる一連の改革を担う。副総理として首相に次ぐ第一順位指定の立場で改革担当大臣を兼務することで、野田首相の改革を断行する強い意志を示したものと受け止められている。
また、松原仁国土交通副大臣は国家公安委員長、拉致問題担当、消費者及び食品安全担当を兼務。田中直紀党総務委員長は防衛相、小川敏夫参院幹事長は法相への起用が決まった。3氏は初入閣。また党国対委員長の平野博文氏は文部科学相に決まった。平野氏は鳩山内閣の官房長官で再入閣。
自民党が閣僚の交代を求めていた一川保夫防衛相、山岡賢次国家委員長は辞任。そのほかにも中川正春文科相、蓮舫行政刷新担当相、平岡秀夫法相も退任する。そのほか12閣僚は留任した。
閣僚名簿を発表した藤村修官房長官は「昨年来の野田政権の課題、東日本大震災からの復興、福島原発事故の長い道のり、デフレ脱却と経済再生、社会保障・税一体改革の大テーマを抱えて、それに向けての岡田氏の起用、体制の強化だ」と、語った。
新閣僚は同日14時に皇居での認証式を終え、夕方の初閣議に臨む。18時からは野田首相が記者会見で、改造の狙いなどを説明する。