大成建設、双日、東芝の3社は、福島県南相馬市での太陽光発電事業の実施可能性調査で環境省から「2011年度再生可能エネルギー事業のための緊急検討委託業務」の受託先に選定されたと発表した。3社は3月30日までに調査結果について取りまとめる予定。
委託業務は、環境省が東日本大震災の被災地で再生可能エネルギーの導入を加速し、地球温暖化対策に配慮した復興の実現に貢献するために実施するもの。
3社は南相馬市で事業用地選定や適用法規などの調査、太陽光発電事業計画の策定に関する事業化調査を実施する。太陽光発電所の建設予定地は南相馬市内で、発電所の発電能力は20MWを想定している。
大成建設が事業全体の取りまとめと太陽光発電施設の地盤、架台、基礎の調査・計画を行う。双日はIPP事業で蓄積したノウハウを生かした事業スキームを検討し、東芝は太陽光発電システムの発電部分の設計とエンジニアリングに関する事前調査を行う。
3社は今回の事業化調査を通じて事業化の可能性について検討するとともに、各社の事業経験や技術を生かし、他地域も含めた被災地の復興に貢献していくとしている。