欧州新車販売、4年連続のマイナス…2011年実績

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ACEA(欧州自動車工業会)は17日、2011年1〜12月の欧州全域(EU+EFTA全30か国)の新車販売結果を公表した。総販売台数は1357万3550台。前年比は1.4%減と、4年連続で前年実績を下回った。

5大主要国では、ドイツが317万3634台を販売し、前年比8.8%増とプラス。しかし、フランスは2.1%減の220万4229台にとどまった。

また、英国は194万1253台を売り上げたものの、前年比は4.4%減。イタリアは前年比10.9%減の174万8143台、スペインは17.7%減の80万8059台と、2桁の落ち込みだ。

主要9社の販売実績は、首位のフォルクスワーゲングループ(アウディ、セアト、シュコダなどを含む)が、前年比7.8%増の316万7098台。VWブランドが9%増の168万4150台、アウディブランドが9.1%増の68万0262台と好調だ。また、セアトブランドは1.2%増の30万5730台、シュコダブランドは6.1%増の49万4760台を売り上げる。

2位のPSAプジョーシトロエンは、前年比8.8%減の168万2429台。その内訳は、プジョーが9.4%減の91万1703台、シトロエンが8%減の77万0726台と、ともに落ち込む。

ルノーグループは、3位。しかし、その販売台数は129万6978台で、前年比は8.1%のマイナスだ。低価格のダチアブランドは、4.6%減の25万2058台。主力のルノーブランドも、9%減の104万4920台と前年実績を割り込んだ。

4位はGMグループ(オペル、シボレー、サーブを含む)。その販売台数は116万5570台で、前年比は1.9%減。5位はフォードモーターで、107万7759台を販売したものの、前年比は2.9%のマイナスと減少する。

6位はフィアットグループ(ランチアやアルファロメオを含む)。その販売台数は94万7786台で、前年比は12%減と、2桁の落ち込みだ。ブランド別では、アルファロメオが18.7%増の13万0535台と好調。ランチア(クライスラーを含む)は6.1%減の10万3151台、主力のフィアットブランドは17.2%減の68万2140台と苦戦した。

7位のBMWグループ(MINIを含む)は、81万0199台を販売。前年比は7.7%増のプラスだ。BMWブランドは5.1%増の64万1737台。MINIブランドは19.1%増の16万8462台と、両ブランドともに好調だ。

8位は、ダイムラー(メルセデスベンツとスマート)。その販売台数は67万1480台で、前年比は0.4%増。ブランド別では、メルセデスベンツが1%増の59万1750台。スマートは3.9%減の7万9730台にとどまった。

トヨタグループ(レクサスを含む)は、9位。その販売台数は55万4222台で、前年比は6.3%減。トヨタブランドは8.1%減の52万7206台。レクサスブランドは『CT200h』が支持を集め、53%増の2万7016台と伸びている。

《森脇稔》

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