【オートモーティブワールド12】ダイヤモンドを超える? 驚異の表面処理が登場

自動車 ビジネス 企業動向
日本コーティングセンター(オートモーティブワールド12)
日本コーティングセンター(オートモーティブワールド12) 全 3 枚 拡大写真

金属部品を磨耗から守り、フリクションロスも軽減してくれる表面処理にも色々あるが、その最たるものと言われるのがDLC。グラファイト系の被膜は、文字通りダイヤモンド・ライク・カーボンとして、硬く摩耗に強いだけでなくフリクションも小さい。

ところが、オートモーティブワールド12でDLCを上回る表面処理を見つけてしまった。それがスライディングビーナスである。日本コーティングセンター(本社:神奈川県座間市)が開発した新技術で、同社はDLCと同等のアモルファスカーボン膜コーティングのスリックコートも展開している。

スライディングビーナスもDLCと同じ、プラズマによるイオンプレーティングでクロム系の被膜らしいが、被膜でコーティングする工程の前後に表面処理を必要とするため、DLCよりもコスト面ではまだまだ割高となってしまうそうだ。しかしDLCでは250度と言われる耐熱性は1100度と大幅に向上し、摩擦係数もさらに低減することから、厳しい環境でより高い効果を発揮してくれそう。

ブース内では黒っぽいDLCと銀色のスライディングビーナスをそれぞれコーティングした平板を傾けて、同じPE樹脂の塊の滑り具合の違いをアピールしていた。

エンジン内部のパーツに使えるようになれば、フリクションロスの飛躍的な改善につながるかも。更なる改良を期待したいところだ。

《高根英幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 中国マイクロEV『小馬』10万台を販売した「かわいいペット」戦略
  3. 「日本版より洒落てる」2026年モデルの米国版トヨタ『カローラ』発表に、日本のファンも注目
  4. ホンダ『プレリュード』新型、インドネシアでは「オールブラック」なプロトタイプを初公開
  5. 快進撃のヤマハ、次は「親しみやすいスーパースポーツ」で勝負!?「鈴鹿8耐2025」注目の1台
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る