低血糖による意識障害が事故の主因か、8人死傷事故で男逮捕

自動車 社会 社会

昨年8月、茨城県水戸市内で発生し、8人が死傷した多重衝突事故について、茨城県警は1月31日、事故の発端となった追突車を運転していた68歳の男を自動車運転過失致死傷などの容疑で逮捕した。糖尿病による意識障害が事故の主因と判断した。

茨城県警・水戸署によると、問題の事故は2011年8月6日午後7時10分ごろ発生している。水戸市河和田付近の国道50号(片側2車線の直線区間)で、減速しないまま高速度で進行してきた乗用車が、信号待ちの車列最後部に位置していた軽乗用車に追突。軽乗用車は前方に押し出され、前に止まっていたマイクロバスの下に潜り込むようにして大破。さらに前方にいた乗用車も巻き込まれるなど、車両4台が関係する多重衝突に発展した。

この事故で、軽乗用車を運転していたひたちなか市内に在住する29歳の男性と、同乗していた30歳の男性2人が全身を強打して死亡。マイクロバスに乗っていた男性2人も打撲などの軽傷を負った。

追突車を運転していた67歳(当時)の男も頭部強打の重傷を負ったが、後の調べで糖尿病に患っていたことが判明。低血糖による意識障害の症状があり、約10年前から自分でインスリン摂取(注射)を行っていたこともわかった。

調べに対して男は「運転中、急に意識を失った」などと供述しており、追突するまで減速していなかったという経緯から、警察では「事故直前には意識障害を起こしていた」と判断。ケガも回復したことから、自動車運転過失致死傷容疑で逮捕した。

今後はインスリン摂取に怠りがなかったかどうかについて、調べを進めていく方針だ。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ついに巨大グリルがなくなる!? ガソリンエンジン搭載BMW『M3』次期型、ノイエクラッセ採用で2027年登場
  2. 日産『GT-R』をオリジナルアルミボディでカスタム、「R356」がふるさと納税の返礼品に…三重県明和町
  3. 「大ヒットの予感」トヨタが“小さいランクル”初公開! SNSでは「男心をくすぐる」「日本でも扱いやすそう」と期待のコメント続々
  4. 中国製高級ミニバンが日本初上陸、『ZEEKR 009』を国内販売へ…ジャパンモビリティショー2025
  5. 日産『ルークス』新型、1か月で受注1万1000台突破…約8割が「ハイウェイスター」選択
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る