曙ブレーキ工業が発表した2011年4〜12月期(第3四半期)の連結決算は、四半期純損益が10億4500万円の赤字となった。前年同期は59億3400万円の黒字だった。
売上高は、震災による操業度の低下や円高の影響で、前年同期比7.5%減の1590億9100万円となった。
利益面も減収に加え、原材料コストや人件費の増加、北米での不採算ビジネスの受注増により悪化。営業利益は同76.5%減の25億3200万円、経常利益は同86.6%減の12億5900万円だった。
通期業績見通しは、製品構成の変動に伴う限界利益率の悪化や震災復旧の関連費用の増加を見込んで修正した。売上高は前回予想から10億円増の2090億円、営業利益は35億円減の35億円、経常利益は37億円減の18億円とした。最終損益は20億円の黒字を下方修正。30億円の赤字となる見通し。