【新聞ウォッチ】前原政調会長「言うだけ番長」報道の産経を排除

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2012年2月24日付

●TPP事前協議、米豪との交渉長期化も,農業分野、政府内、足並み乱れ(読売・9面)

●広告費、4年連続前年割れ(朝日・8面)

●GM主導、世界的再編も、プジョーと提携協議 2社計1300万台(毎日・7面)

●前原氏、会見で本紙排除、「言うだけ番長」報道に反発(産経・1面)

●人口流出苦しむ米デトロイト、自動車再興街に息吹(産経・8面)

●東京本社を汐留移転、パナソニック資産圧縮にビル売却(産経・10面)

●富士重工、河北省に工場、中国と調整、国家プロジェクト協力(産経・10面)

●外国勢EV初上陸へ、メルセデス・ベンツマ8月にも(東京・7面)

●ホンダ、工場に開発機能、新車投入3カ月超早く、研究所から数百人異動(日経・9面)

●中国で現行プリウス、トヨタ、年3000台販売めざす(日経・11面)

●トヨタ社長、「反転攻勢へ」仕入先総会(日経・11面)

●車用蓄電池タイで増産、GSユアサ、年産600万個に(日経・11面)

●日産「セレナ」など9万台超リコール(日経・38面)

ひとくちコメント

民主党の前原誠司政調会長が23日夜の定例の記者会見で、産経新聞記者の出席を拒否したという。

産経記者の出席拒否の理由について、前原氏は「明らかに度が過ぎ、事実と反した、人をおとしめるための悪口を書き続けることはペンの暴力だ。(産経の報道は)受容の範囲を超えている」と強調。産経記者に会見場を出るよう求めたが応じなかったため、隣室に移動して産経の記者を入れずに記者会見を行ったそうだ。

言うまでもなく、きょうの産経が「前原氏、会見で本紙排除、『言うだけ番長』報道に反発」と、1面トップで報じたほか、3面の「総合面」では「次期首相候補にも数えられる政治家のこの日の行動は、常軌を逸していると言わざるを得ない」と、厳しく糾弾している。

ただ、産経以外のメディアは読売が社会面で「前原氏会見産経を拒否、報道各社が抗議」と報じたほか、毎日は政治関連の「情報ファイル」で、東京、日経も小さな記事として掲載。何故か、朝日は取り上げていない。

記者会見での取材拒否は、企業ではよくあることだが、政治家では、現在、TBS系のドラマ「運命の人」でも話題となっている沖縄返還に伴う外務省機密漏洩事件関連で、当時の佐藤栄作首相が退陣会見で内閣記者団と衝突。「新聞記者とは話したくない」として、テレビカメラを残して閉め出したケースが思い浮かぶ。

長老の政治評論家は「前原氏の対応は政治家として幼稚」と批判しているように、前原氏に分がないようにも思えるが、ケンカを売られた産経も黙ってはいない。論破する記事をまるで鬼の首を取ったように大きく紙面を割いて取り上げているが、読者は前原氏のことよりも「予算委員会」の審議などもっと知りたい情報もあるだろう。

《福田俊之》

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