【レンジローバー イヴォーク 試乗】転校生はブロンドでブルーアイ…諸星陽一

試乗記 輸入車
レンジローバー・イヴォーク
レンジローバー・イヴォーク 全 6 枚 拡大写真

おさげ黒髪の女のコしかいなかったクラスに突然転校してきた、ブロンドカールでブルーアイの女のコ。そんなイメージを抱かせてくれたのが『レンジローバー・イヴォーク』。

【画像全6枚】

ひと目でグッときたスタイリングを持つSUVは、素晴らしいドライブフィールを持っていた。

試乗会場のベースとなったホテルのエントランス路。きつめのカーブが続く下り坂を降りていくだけで、ピシッと引き締まった足まわりを持っていることがわかる。高速コーナーが続くことで知られる箱根の有料道路でも、車高の高さなどみじんも感じさせない。その走りはスポーツカーのものにほかならない。

最初の試乗車は20インチタイヤを履くクーペの「ダイナミック」。減衰力可変ダンパーのマグネチックライドを備えるモデルだ。もっともオンロードよりのダイナミックモードを選べば、どこまでも曲がり続けるようながっしりしたコーナリングが可能だ。

続いて乗ったのは、もっともベーシックな17インチタイヤを履く5ドアの「ピュア」。これが驚くなかれ、20インチに迫る走りをする。もちろん限界は低めなのだが、この限界で不満な人は……、そうはいないだろう。

エンジンはフォード『エクスプローラー』に搭載されるものと基本的に同一の2リットル・ターボ。240馬力のスペックを持つこのエンジンと6速ATの組み合わせは、イヴォークを気持ちよく走らせるのに十分。

Dレンジで流して走っている状態からフル加速をするためにアクセルペダルを踏み込むと、キックダウンとともにミッションがマニュアルモードに変更される。キックダウン時の加速はかなり力強くターボラグも感じられない。そのまま走り続けても、マニュアルモードは維持されたまま、この状態ではステアリングのパドルシフトでミッションをマニュアル操作する。Dレンジオートに戻すには、右パドル(アップ側)を引き続ける。

価格は450万円(5ドア/ピュア)〜598万円(クーペ/ダイナミック)。けっして安いと言える価格帯ではないが、価格に見合ったクォリティを備えている仕上げと言って間違いない。

パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ハイラックス』新型、まずはディーゼルの5グレードを豪州発売…約355万円から
  2. 分割式で取り付け簡単、MAXWINの金属製スノーチェーン「K-TIR08」発売
  3. メルセデスベンツ、新型電動ミニバン『VLE』を2026年3月世界初公開へ
  4. ポルシェ『カイエン』新型、新世代のデジタルコックピットとAI音声操作を搭載
  5. 「初代エンブレム エモい」ホンダ『ステップワゴン』が30周年! 特別仕様車にSNSで感動の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る