【鈴鹿50周年感謝デー】聖地、新たな歴史へのスタート

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雨中のデモランに発進するジャン・アレジ。マシンは1989年型ロータス101(3月4日)。
雨中のデモランに発進するジャン・アレジ。マシンは1989年型ロータス101(3月4日)。 全 12 枚 拡大写真

日本のモータースポーツの聖地ともいえる鈴鹿サーキット(三重県)は、今年で開場50周年。その祝祭として「鈴鹿サーキット50周年ファン感謝デー」が、シーズン本格開幕を前にした3月3〜4日に開催された。

4輪と2輪、双方のレジェンドレーサーが多数来場し、伝説のマシンたちが鈴鹿を走る勇姿にも出会える貴重な機会。原則入場無料のファン感謝デーということも後押しをして、土日合計5万7000人ものファンが鈴鹿に集まり、朝から周辺道路が混み合ったほど。まだ春浅い鈴鹿が、さながら秋恒例のF1日本GP級の熱気に包まれた。

残念だったのは日曜昼前から雨に見舞われてしまったため、F1デモ走行の一部が中止になってしまったことだが、それでも魅力的なプログラム目白押しの2日間。集まったファンは存分に楽しめたことだろう。

元祖日本一速い男・星野一義(ウイリアムズ「FW11・ホンダ」)と、日本人初代フルタイムF1戦士・中嶋悟(ロータス「100T・ホンダ」)のF1マシン対決も日曜の部は走行中止となったが、代わりに星野一樹と中嶋大祐を交えての親子ドライバー・トークショーを実施。星野一義が「現役時代と監督になってからを合わせて、いったい何十年ライバルなんだろう?」と問えば、中嶋悟が「30年? いや、もう30年以上だね」と返すなど、愉快かつ重みある話でグランドスタンドを沸かせてくれた。

また、熱きF1ファイターとして人気を博したジャン・アレジもこのイベントのために来日。現役時には乗っていないF1マシンのロータス「101・ジャッド」を走らせてくれたのだが、実は彼、今季はなんとインディ500にロータスブランドのエンジン搭載車で現役復帰を果たす予定なのだ。

「私にとって新たなるアドベンチャーだ。歴史あるレースに参加できることはとても嬉しいし、楽しみだよ」と、鈴鹿サーキットより2歳年少のアレジ(今年6月で48歳)は、2001年に自身のF1引退レースを戦った地でもある鈴鹿で、ファンに向けて熱い意気込みを語った。

F1デモ走行の他にもフォーミュラ・ニッポンのエキシビションレース“ラウンド0”や、真夏の伝統レース「鈴鹿1000km」の歴史を彩ったマシンの走行、スペシャルグリッドウォーク・ピットウォークなど充実の内容で、50周年の節目をファンと一緒に祝った鈴鹿サーキット。2012年シーズンへの期待も大きく高まることとなった。今年の鈴鹿での最初のビッグレースは、4月14〜15日の2輪4輪併催イベント「鈴鹿2&4レース」(フォーミュラ・ニッポン開幕戦)だ。また、新たな歴史が始まる。

《遠藤俊幸》

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