[加工技術展12]ヨルダンの国王もほしがった“ヘルメット”

自動車 ビジネス 国内マーケット
大槇精機(加工技術展2012)
大槇精機(加工技術展2012) 全 4 枚 拡大写真

東京ビッグサイトで開催された「第3回量産・試作加工技術展」(2月29日~3月2日)で来場者が驚いたものがあった。それは大槇精機が出品した銀色に輝く“ヘルメット”だ。

【画像全4枚】

同社の創業50周年を記念して製造したもので、自動車産業の試作屋として培ったノウハウを集大成したそうだ。「120kgのアルミの固まりをメッシュ加工や薄肉加工を施し、3人がかりで2か月かけてつくりました」と同社関係者は説明する。

できあがった“ヘルメット”は重さが3.6kgで、一番薄い部分はなんと0.3mm。しかも細かいところまで丁寧につくられていて、色を塗ったら誰もが本物のヘルメットと思うに違いない。

これまで世界各国の展示会に出品したが、どこでも注目の的になった。ある時、ヨルダンの国王がこれを見て、「売って欲しい」と言ってきたが、「サンプルなので売ることができない」と答えると、ガッカリしてその場を後にしたこともあったそうだ。

また、この“ヘルメット”がきっかけで、あるお客から「ギターをつくってくれないか」という依頼も舞い込んだ。「最近は難しいものを注文してくるお客様が増えています。うちはどんなに難しいものでも断らずに、挑戦することにしているんです」と同社関係者。ちなみにアルミでつくったギターの価格は日本の高級車1台分だそうだ。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スバル クロストレック S:HEV 新型試乗】ストロングハイブリッドになっちゃって大丈夫なの?…岩貞るみこ
  2. ヤマハ発動機が新型3輪オープンカー、「AIで成長する」2輪車を世界初公開! 大型EVバイクなど16モデルずらり…ジャパンモビリティショー2025
  3. 米倉涼子と覚醒剤オトコとヤナセの関係---『FRIDAY』
  4. トヨタとパナソニックの合弁、新型リチウムイオン電池生産開始…レクサス『RZ』やスバル『ソルテラ』に搭載
  5. 日産、新型『エルグランド』世界初公開へ…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る