神戸製鋼所は6日、世界最大のアルミ押出材メーカーであるSapa AB社との間で、技術供与契約を締結したと発表した。今回の技術供与によりアルミ押出事業のグローバル展開を目指す。
Sapa社に供与する技術は、自動車向け・OA機器向け・鉄道車両向けなど、同社が得意とする高級アルミ押出材の製造技術全般で、独自開発合金も含め、溶解鋳造から押出製造までの一連の工程となる。また、地域的には、北米・欧州・アジアを含む全世界にあるSapa社の全押出プラント30カ国50拠点が対象となる。
神戸製鋼所は、これまで国内で培ってきたアルミ押出材の製造技術全般をSapa社に供与することを通じて、ユーザーのグローバル調達ニーズに対応していく。一方、Sapa社は、自動車向けなど高級アルミ押出材に関する製造技術全般の供与を受けることで、製品の高度化・高級化を目指す。