フィアットとボルボカーズ、小型車の共同開発で提携か

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イタリアの大手自動車メーカーのフィアットと、スウェーデンの高級車メーカーで現在は中国中国浙江吉利控股集団傘下のボルボカーズ。両社が提携を結ぶ可能性が出てきた。

これは8日、英国の自動車メディア、『AUTOCAR』が報じたもの。スイスで6日に開幕したジュネーブモーターショー12の会場で、同メディアの取材に応じたフィアットのセルジオ・マルキオンネCEOは、ボルボカーズとの間で小型車の共同開発を軸とした提携関係を構築できるか、協議していることを明かしたというのだ。

フィアットは2009年5月、米国のクライスラーグループと資本提携。2012年1月のデトロイトモーターショー12では、フィアット傘下のアルファロメオ『ジュリエッタ』の車台を使ったクライスラーグループのダッジブランドの新型セダン、『ダート』を発表するなど、資本提携の成果を発揮している。

そのフィアットが、今度はボルボカーズと提携に向けて協議している狙いは何か。同メディアによると、フォードモーターの傘下から離れ、中国企業の下にあるボルボカーズは、次世代小型車用のプラットフォーム(車台)を独自開発する必要に迫られているという。また、フィアットには、次世代小型車の開発コストを抑えたいという狙いがあり、両社の思惑が一致しての提携協議だという。

また、ボルボカーズのステファン・ジャコビーCEOは1月、英国の『フィナンシャル・タイムズ』のインタビューに対して、「車台やエンジンなどの共有でウィンウィンの関係を築けないか、複数のパートナーと協議していくつもりだ」と語っている。

《森脇稔》

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