日産自動車は3月12日、4月1日付の役員体制の変更を発表した。
志賀俊之最高執行責任者(COO)は、新たにトータルカスタマーサティスファクション本部(TCSX)を統括する。
また、西川廣人副社長はソーシング・ステアリング・コミッティの議長を務める。アンディ・パーマー副社長はグローバル・インフィニティ(&ラグジュアリー)ビジネスユニットを直轄する。
加東重明常務執行役員は、志賀COOの下で新たにTCSXを担当する。トレバー・マン氏は常務執行役員となり、サプライチェーンマネージメント(SCM)本部とアフリカ、中東、インドのオペレーティングコミッティ(OC-AMI)を担当する。
大谷俊明氏は常務執行役員に昇格し、グローバルゼロエミッションビジネスユニット、グローバルバッテリービジネスユニットを担当する。坂本秀行氏は常務執行役員に昇格し、生産技術本部を担当する。
さらに、新たに執行役員となるのは長谷川亨氏(アフリカ、中近東、インド担当)、加藤顕央氏(グローバル商品企画本部担当)、関潤氏(アジアのマネージングコミッティ担当)、立石昇氏(インフィニティ製品開発本部、実験技術開発本部担当)の4人。
山口豪執行役員はルノー・日産アライアンスのダイレクターとなり、共通プラットフォーム及びコンポーネンツアライアンスを担当する。大沼敏明氏は理事となり、秘書室、アライアンスサポートを担当する。ルー・ドゥ・ブリース氏も理事となり、グローバルマーケティング、メディア戦略を担当する。安田誠氏は理事としてパワートレイン・プログラム・ダイレクターとパフォーマンス・プログラム・ダイレクターとなる。
トーマス・レーン執行役員とジル・ノルマン執行役員は退任してルノーに異動する。ジョン・マーティン執行役員は退任し、日産インターナショナルのSVPに就任し、製造、サプライチェーンマネージメント、生産技術・購買を担当する。宮谷正一執行役員は退任してニッサン・モータースポーツ・インターナショナル(ニスモ)の社長、オーテックジャパンの最高経営責任者(CEO)に就任する。
斎藤徹執行役員は退任してオーテックジャパンの最高執行責任者(COO)に就任する。加藤和正常務執行役員は退任する。
今回の役員人事についてカルロス・ゴーン社長は「中期経営計画『日産パワー88』の2年目を迎えるにあたり、今回の役員体制の変更は経営体制をさらに強化するもの。今回の変更はルノーとの継続的な人財の交流を通じて、ルノー・日産アライアンスでの経営力の足並みを揃える機会でもある」と述べた。