【MINIクーペ 発表】初めてのスリーボックスデザイン

自動車 ニューモデル 新型車
MINI クーパーS クーペ
MINI クーパーS クーペ 全 10 枚 拡大写真

『MINIクーペ』は、MINIとして初めてスリーボックスデザインを採用している。

「エンジンルーム、キャビン、トランクルームとちゃんと完全にセパレートしています。このあたりは伝統的なスリーボックスデザインを踏襲しているのです」とは、MINIマーケティング・ディビジョン プロダクト・マネジメントマネジャーの佐藤毅さんの弁。

「クーペとロードスターのデザインを考えたとき、ベーシックはスリーボックスだと真面目に考えて、それを踏襲したのです。MINIは雰囲気やマーケティングなどでいろいろ遊んでいるようなイメージですが、意外にクルマは真面目に作っていて、乗れば乗るほど、いろいろ考えているなと感じることが多いのですよ」(佐藤さん)。

もうひとつデザインでの特徴を挙げるとするとアクティブリアスポイラーを採用したことだろう。「BMWグループとしては初めて採用したもの。MINIの仕事をしていると、BMWグループ初というなかなかいえることが少ないが、これは誇っていってもいいかなと思います」と佐藤さんは笑う。

「80km/hくらいで上がり、60km/hくらいで下がる。マニュアルでも操作できるというMINIらしい遊び心もあります」

MINIらしくこのリアスポイラーにもきちんと機能を持たせている。佐藤さんによると、「高速域ではきちんと空気を切るようになり、また、床下を流れる空気が減り、真空に近い状態を作り出そうとしているのです。それによりさらにダウンフォースが得られています」。

しかし、リアだけダウンフォースを得られると、フロントの安定感が不足する。「フロントのリップの一番下にハッチバックにはない出っ張りがあります。こういうところで処理をしているのですね。120km/hで、大体60kgほどのダウンフォースが後ろにかかっているので、結構なペースでコーナーに入っていっても、挙動は乱し難いつくりとなっています」。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  3. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  4. 朝までこの恐怖に耐えられるか?…三和交通タクシーでいく心霊スポットツアー2025【夏休み】
  5. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る