日産自動車のカルロス・ゴーン社長は21日に、横浜市のグローバル本社で記者会見し、2014年からインドネシアなど3か国で導入する「ダットサン」ブランドについて、「リスクではなくチャンスである。(エントリー車を)投入しないほうがリスクである」と述べた。
同ブランドの復活でつまづけば、日産ブランドにも影響を与えるリスクがあるとの問いに対し、言及した。また、ゴーン社長は「ダットサンは、われわれ日産の伝統であり、信頼性のあるしっかりしたブランドである。それを21世紀のブランドとして復活させるのに何の不思議もない」と、語った。
「ダットサン」の展開については、「3か国での導入は最初のステップでしかなく、グローバルに展開する」と話し、順次、他の新興諸国にも広げる方針を示した。一方で、日本など先進諸国については「全く計画はない。経済が高度成長している国々に投入する」と述べた。