ホンダ山本常務、新水素ステーションは家庭用にも
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埼玉県やホンダは同日、環境省の委託によるソーラー水素ステーションの実証実験を開始した。水素ステーションは岩谷産業と共同で開発したもので、国内初となる「差圧式高圧水電解システム」を採用した水素製造装置を導入している。
このシステムはホンダの独自技術によるもので、2010年から米国の研究開発拠点でも同様の実験を行っている。水を電気分解して水素を得る際、水素が高圧となるよう制御する。従来必要だったコンプレッサーが不要となり、コンパクトで騒音も少ないステーションができるため、ホンダは将来、家庭への展開も不可能ではないと見ている。
実験を始めたステーションは太陽光発電と購入電力を併用して電気分解に使っている。山本常務は「実証実験によりクルマに供給する機能や耐久性、今後の開発での課題など、さまざまな点を確認したい」と話した。
《池原照雄》