BMWは1日、『i8コンセプト・スパイダー』の概要を明らかにした。『i3コンセプト』、『i8コンセプト』に続く「i」シリーズの第3弾だ。
同車は、BMWが立ち上げた新ブランドの「i」が、2013年以降に発売するプラグインハイブリッド(PHV)スポーツカー、『i8』のオープンバージョン。すでに披露されているクーペ版のi8コンセプトに対して、ルーフを取り去り、室内を2シーター化しているのが大きな違いである。
また全長は4480mm、ホイールベースは2650mmと、i8コンセプトから若干短縮。「バタフライ」方式で開くサイドドアやリアエンドのデザインも、手直しを受けている。
パワートレインは、i8コンセプトと基本的に共通。前輪をモーター、後輪をエンジンで駆動するPHVスポーツカーだ。エンジンは1.5リットル直列3気筒ガソリンターボで、最大出力223ps、最大トルク30.6kgmを発生。モーターは最大出力131ps、最大トルク25.5kgmを引き出す。
モーターとエンジンがフル稼働した状態では、0-100km/h加速5秒、最高速250km/h(リミッター)のパフォーマンスを実現。車両重量は1630kgへ増したため、0-100km/h加速は『i8コンセプト』の4.6秒に対して、0.4秒落ちとなる。
二次電池は、リチウムイオンバッテリー。BMWによると、モーター単独で最大30kmをEV走行でき、充電時間は最短で約1時間30分だという。
BMWは現時点で、i8コンセプト・スパイダーのワールドプレミア時期を公表していない。4日に開幕するニューヨークモーターショー12か、23日に開幕する北京モーターショー12のいずれかの可能性が高い。