【PCCJ 2012 第1戦】タイヤで明暗分かれる

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
PCCJ2012シーズン第1戦
PCCJ2012シーズン第1戦 全 5 枚 拡大写真

PCCJ(ポルシェカレラカップジャパン)の2012シーズンが、いよいよ岡山国際サーキットから始まった。初戦はスーパーGTの併催だ。まずは31日、路面がウェットコンディションの中、ノックアウト方式の予選が開始される。

序盤はゼッケン11番山路慎一とゼッケン15番神取彦一郎が交互にベストラップを出し合うが、最終的にはゼッケン14番ルーキーの平川亮が1分50秒485を叩き出しQ1をトップ通過。ゼッケン90番イゴール・スシュコ、山路が続く結果となった。

そしてQ2。Q1を勝ち抜いた全8台がコースインするも、2周目にゼッケン22番マイケル・グリーンがクラッシュ。コース上に車両が止まってしまったため、赤旗中断となる。開始3分で終了となったこともあり、レギュレーションにより第1戦の決勝グリッドはQ1の結果が採用されることになった。

スターティンググリッドは平川を先頭に、イゴール、山路、マイケル、神取、水谷、ゼッケン16番横幕ゆぅ、ゼッケン5番高見澤一吉が続くオーダーだ。その決勝レース直前、青空が広がり始めた。ここで各車の作戦が大きく分かれることになる。イゴール、山路、マイケル、横幕、高見澤らが、グリッド上で急遽レインタイヤからスリックタイヤへと履き替えたのだ。

ポールポジションの平川はレインタイヤのままスタートし、後続を押さえて1コーナーへ進入。その1コーナーでは2番手イゴールを3番手山路がパスしていく。2周目後半に突入すると、レインタイヤ勢とドライタイヤ勢のラップタイム差は大きく開き始めた。3周目、平川のラップタイムが1分43秒台だったのに対し、山路は1分41秒台。イゴールにおいては1分39秒台をマークしていた。

3周目では早くも山路がトップを奪い、4周目の1コーナーでイゴールも平川をオーバーテイク。平川をはじめとしたレインタイヤ勢のラップタイムは7秒以上も遅くなっており、レース中盤以降の路面コンディションは完全にドライとなっていた。

「レイン用セッティングのままドライタイヤで走るのは厳しかった」と語るトップの山路だったが、10周目、周回遅れにつかまったところで行き場を失うと、その隙に2番手イゴールが一気に前に出る。そこからゴールまで1秒のリードを守り切り、開幕戦をイゴールが制した。

3位のマイケルを挟んで総合4位に入ったのは、ジェントルマンクラスの横幕。「今回の結果はチームの作戦のおかげ。グリッドでは時間ぎりぎりまでタイヤチョイスを悩みました。でも、チームがドライタイヤでいけると判断して、それが正解でした」と話す。

ジェントルマンクラスの2位、3位には、今回がPCCJデビュー戦となるゼッケン19番永井宏明、ゼッケン2番田島剛らが入る。やはりドライタイヤでスタートする作戦が功を奏したようだ。

翌4月1日に行われた第2戦の出走順は、この第1戦のベストラップ順で決まる。

《根賀亮仁@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  2. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  3. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  4. 「内装は100点満点」フランス生まれの新型プレミアムハッチ『DS N°4』にSNS注目!「いい、凄くいい」の声
  5. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る