インフィニティのEVスポーツコンセプト、エマージ…量産か

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インフィニティ・エマージ(ジュネーブモーターショー12)
インフィニティ・エマージ(ジュネーブモーターショー12) 全 2 枚 拡大写真

日産自動車の海外向け高級車ブランド、インフィニティ。同ブランドが3月のジュネーブモーターショー12で初公開したEVスポーツコンセプトカー、『エマージ』が量産される可能性が出てきた。

これは1日、『オートモーティブニュース』が報じたもの。同メディアのインタビューに応じたインフィニティ アメリカズのベン・プーア副社長は、「『エマージ』を量産するかどうか、検討に入った」と語ったという。

エマージは、「Inspired Performance」をブランドスローガンに掲げるインフィニティが、未来のミッドシップスポーツカーを最新技術で表現したコンセプトカー。そのハイライトは、発電専用エンジンを備えたレンジエクステンダー(航続距離延長)EVという点だ。

エマージは基本的にモーターのみで走行するEVで、2個のモーターは最大出力402psを発生。0-96km/h加速は4秒という、スーパーカー並みのパフォーマンスを実現する。また、EVモードでの最大航続可能距離は約48km。

バッテリー(二次電池)の残量が少なくなると、発電専用の3気筒ガソリンエンジンが始動。バッテリーを充電するとともに、ジェネレーターを回してモーターに電力を供給する。これにより、航続距離を伸ばすとともに、CO2排出量55g/kmという優れた環境性能を達成する。

このエマージEが量産されれば、インフィニティの新たなイメージリーダー的存在になりそう。ベン・プーア副社長は、「IPL(インフィニティ・パフォーマンス・ライン)と呼ばれる高性能車シリーズのラインナップを強化する」とも述べており、今後インフィニティが、スポーティな方向へ舵を切ると見て良さそうだ。

《森脇稔》

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