[科学技術週間]JAXA、災害体験、自動運転、ロボットスーツなど 4月16-22日

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内閣府・文部科学省、第53回科学技術週間
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 4月16日から22日までの科学技術週間にともない、つくば市内にある40の研究機関が一斉に一般公開される。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の特別公開を始め、震災後注目を浴びている防災科学技術研究所でも災害体験などのイベントが開催される予定だ。

 今年で53回目となる科学技術週間は、毎年4月18日の「発明の日」を含む1週間に設定されており、日本全国で科学技術関係のイベントが予定されている。研究機関が集中しているつくば市には毎年6万人以上が訪れ、今年も筑波大学を含めた40の研究機関が施設の特別公開や、科学実験イベントなどを行う予定で、多くの人出を見込んでいる。

 昨年2011年の科学技術週間では、東日本大震災被害の影響で、一般公開を予定していた41機関のうち、36機関が公開を中止。地震で施設や設備に被害を受けた機関が多かった上、余震が続き、安全性が確保できなかったのが主な理由。当初被害総額が数十億から数百億円にのぼると言われた産業技術総合研究所(産総研)も今年は一般公開や特別イベントが予定されている。震災の影響も含めて、興味深い内容になりそうだ。

 科学技術週間で注目されるのは、普段は一般公開されていない施設の見学と、各研究所で行われるさまざまなイベント。筑波大学が2012年2月に稼働開始したばかりの新型スーパーコンピューターの公開や、ロボットスーツHALを提供しているサイバーダインの展示施設無料公開など、さまざまな取り組みが予定されている。

 JAXAの筑波宇宙センターでは、施設公開のほか、イベントも多数予定している。宇宙飛行士の星出彰彦氏の講演会が21日に行われるほか、水ロケット教室や、ロボット実験室の公開などを行うという。また、震災後注目されている防災科学技術研究所では、4月22日に行う施設の一般公開にともない、災害体験や科学実験などのイベントを行う予定だ。前年の東日本大震災、台風12号、新燃岳の噴火などの災害を踏まえ、施設内で災害を体験・実験することで災害に備えるきっかけにしてほしいという。そのほか、日本自動車研究所の一般公開では、トラックの無人運転システムの紹介や公開衝突試験などを予定している。

 科学技術週間中は、JAXA、国土地理院、つくば植物園、エキスポパークなどの施設を循環する「つくばサイエンスツアーバス」が利用できる。500円で1日中乗り降り自由となっており、市内の主要研究施設を巡ることができる。そのほか、つくば駅と各公開研究機関を結ぶ無料循環バスも運行する予定。目的と見学施設によって手段を使い分けると便利だろう。

 各研究機関の一般公開日、イベント開催日や内容などは、研究機関によって異なるため事前に確認する必要がある。詳細は、各研究機関のWebサイトなどに掲載されている。

JAXA等つくば市の40の研究施設が特別公開…科学技術週間

《湯浅 大資》

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