豪華客船タイタニックが氷山と衝突、沈没…積み荷にルノー

自動車 ビジネス 海外マーケット
ルノーは前部船倉に積まれていた。
ルノーは前部船倉に積まれていた。 全 3 枚 拡大写真

100年前の1912年4月14日深夜、北大西洋で大型客船の「タイタニック」が氷山と衝突、翌日未明に沈没、乗客乗員約1500人が犠牲となった。この船に積まれていた唯一、1台の自動車がルノーだ。

ルノーが把握している資料によると、タイタニックがニューヨーク税関に提出するために用意した積み荷のリストに、自動車は1台だけが記載されている。1912年製、最新の「25CV」型だ。タウンカーないしクーペドゥビルといわれる車体を備えていたようだ。所有者はアメリカ人のウィリアム・アーネスト・カーター氏で、同じ船で帰国の途についていた。

当時のアメリカは、フォードが『T』型に大増産をかけているところで、自動車の大衆化に反発して、カーター氏は欧州車を北米大陸に持ち込むことにしたのかもしれない。氏は幸いにも悲劇から生還したが、ルノーは海の藻くずとなった。

キャメロン監督の映画で、ルノーが木製のパレットに載せられて船倉に収められるシーンがあるが、ルノーの資料によると木箱に入っていたらしい。このため、車両は未完成で、上陸後に組み立てられる予定だったとする資料もある。

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  2. 「強烈な需要がありそう」スバルの3列シートSUV『アセント』が今、SNSで話題に
  3. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  4. シボレー『コルベット』がニュルブルクリンクで「米国メーカー最速ラップ」樹立
  5. 「泥が似合うグレードを!」三菱『パジェロ』がPHEVで復活!? スクープ情報にSNS沸く
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る