富士経済は、リチウムイオン二次電池を中心とした一次電池と二次電池の材料市場を調査、その結果を報告書にまとめた。
報告書によると、一次電池材料は、マンガン乾電池からアルカリマンガン乾電池へのシフトに伴い、アルカリマンガン乾電池材料が増加。2011年の市場は前年比1.0%減となるが、アルカリマンガン乾電池へのシフトはさらに進むと予測。アルカリマンガン乾電池材料が中心となって市場を牽引し、2012年以降は堅調に推移し、2016年には1272億円に達すると見込んでいる。
二次電池材料は、2011年に電気自動車が本格的な市場形成期に入ったことや、タブレット端末などアプリケーションが増加していることなどから市場が拡大。2011年の市場は前年比18.0%増の7322億円となる見込み。今後も新規アプリケーションの増加やプラグインハイブリッド車、ハイブリッド車のラインナップ拡充も期待されることから、中期的にも市場は拡大する見通し。2016年には1兆3403億円に達すると予測している。