【トヨタ プリウスPHV 試乗】すぐそこにある現実的な技術…日下部保雄

試乗記 国産車
トヨタ・プリウスPHV
トヨタ・プリウスPHV 全 6 枚 拡大写真

PHVといっても、走行シーンではHVの『プリウス』とそれほど変わるわけではない。

EVで走れる距離が約26kmなので、都市部のちょっとした買い物程度ならガソリンを使わずに走ることが出来る。知ってのとおり電気は走らせ方、環境によって消費が異なるので20kmが目安となる。結構走れるものだ。

EV走行状態でも速度が100km/hを超えるとエンジンを掛けに行く。約45kmの試乗コースの往路は一般道を走り、ほぼEVだけで走行でき、復路はHV走行で戻ってくることが出来た。

ベースの戻る前にトヨタディーラーで充電したが、200Vでは満充電までは90分、100Vでは180分かかるが、すでに途中でHV走行で充電できているので、200Vではそれほど待つまでもなく充電できた。

EV走行の距離は理想的には40km走ってくれるとグンと実用性は高くなるが、20kmでも実用性としてはギリギリセーフである。PHVはすぐそこにある現実的な技術でHVの次に待っているものだと思う。まだ価格は高いが他車種にも展開して価格が下がれば普及は早いだろう。

■5つ星評価
パッケージ:★★★★
インテリア:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
お勧め度:★★★★

日下部保雄|モータージャーナリスト
学生時代よりモータースポーツに傾倒する。全日本ラリーチャンピオンシップAクラスチャンピオン、全日本ツーリングカー選手権ドライバーランキング10位という実績に加え、海外ではWRCの英国RACラリー連続参戦、入賞、ドイツ・ニュルブルクリンク24時間レース入賞など、豊富な実績。モータージャーナリストとして四半世紀以上のキャリアを持つ。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、AJAJ会長。

《日下部保雄》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 狭い道! 制限1.9mだが何かがおかしい…東京都小金井市
  2. ポルシェ、新型『911カップ』発表…520馬力にパワーアップ
  3. 4億円オーバーのV12エンジン搭載「完全アナログ」なハイパーカー登場!
  4. かつてのマーチ、新型日産『マイクラ』英国発売に、SNSでは「英国は小型車の価値を知ってる」「日本でも売りゃいい」の声
  5. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る