日産ブランドのフラッグシップとして復活した『シーマ』は、同社の高級車生産拠点である栃木工場で生産し、かつての最高級車『プレジデント』並みの品質確保を目指したという。
車体工程から組立て、検査に至るまで、同社で「匠」と呼ばれる熟練技能者が作業をしたり、厳しく品質をチェックしたりする体制を敷いた。例えば、塗装では中塗り後に塗膜を平滑にする「水研ぎ」という作業を、いったん車両をラインから取り出した状態で行う。
こうした作業形態は同社でもシーマと『GT-R』のみという。さらに車両完成後には2人の匠による特別点検とテストコースでの走行評価を実施している。
合格車には、黒沢良二栃木工場長が直筆サインした「品質検査確認書」を添付し、ユーザーのもとに届けるようにしている。黒沢工場長は、確認書について「シーマのクオリティと、その自信の証です」と話す。