ザ・ビートル デザイン生みの親は“ビートルマニア”

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ザ・ビートル懇親会開催
ザ・ビートル懇親会開催 全 6 枚 拡大写真

フォルクスワーゲングループジャパンは10日、『ザ・ビートル』のエクステリアデザイナーと、歴代「ビートル」を囲んだ懇親会を一部プレス向けに開催した。

今回の懇親会では、デザイナー以外にも初代ビートル輸入時代のセールスマンや、各モデルのユーザーも来場し、ビートルに対しての想いを語ったが、やはり、注目はデザイナーのトークショーだろう。

そのエクステリアデザイナーの名前はクリスティアン レスマナ氏。43歳でインドネシア出身。インテリアデザイナーで、クラシックカーファンでもある氏の父親は、古いクルマを集めてレストアをするなど、ビートルも小さい頃から身近にあったという。その影響か、氏もクルマが好きで、デザイナーになりたいとの想いからドイツの造形大学に留学。その後、96年にVWAGに入社した人物である。

氏は、会場で実際に初代、ニュービートル、ザ・ビートルと3枚のスケッチを描きながら、それぞれの特徴を解説。そこで、ザ・ビートルがいかに初代と共通項を持っているかを語った。具体的には、シルエットが共通であるということだ。ボンネットが短く、Aピラーは立ち、ルーフのトップ(頂点)がBピラーより後ろに来ることなどである。こういったディテールを持たせつつ、時代に合わせてデザインしたものがザ・ビートルであるというのだ。

最後にレスマナ氏は写真を見せながら、「インドネシアに置いてある自分の古いビートルです。これがあったので、私はビートルにのめり込むことになったのでしょう。また、ドイツでもビートルを3台所有していますので、ビートルがどんなフォルムなのかはよく分かっていました」と語った。ここから、ザ・ビートルは生まれたのだ。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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