豊田章男社長は宮城県大衡村のセントラル自動車宮城工場での発表会とラインオフ式に出席、東北発となる11代目の日本向けモデルを紹介した。
このなかで豊田社長は、新型車の生産を第3の拠点と位置づける東北に移した点について「東北の元気に役立ちたいというだけでなく、東北のモノづくりの底力がトヨタにはなくてならないということ」と話した。
セントラルは昨年の東日本大震災で被災した当時から、新型『カローラ』の立ち上げ準備を進めていた。その後は、タイの洪水による混乱が加わったものの、豊田社長は「計画どおりカローラ2モデルを立ち上げ、底力を示してくれた」と讃えた。
そのうえで、関東自動車工業の岩手工場で生産されている『アクア』に次いで、トヨタを代表するモデルが立ち上がったこの日は「東北の新たなモノづくりが始まった日。東北産のカローラが世界に渡り、お客様の笑顔をもたらすことを期待したい」と、締めくくった。