欧州日産は11日、4月の欧州市場における新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は約4万9000台。前年同月比は8.8%減とマイナスに転じた。
販売の減速は、ギリシャに端を発した信用不安の影響。とくに西欧の南部の国で、販売が落ち込んだ。しかし、ロシアを含めた東欧での販売は、引き続き好調。とくにロシアでは4月、市場シェアを0.6ポイント引き上げ、4.8%としている。
車種別では、英国で生産される小型クロスオーバー、『ジューク』が前年同月比18%増と、全日産車で最大の伸び。EVの『リーフ』も前年同月実績に対して、563台を上乗せした。
欧州日産のGuillaume Cartier販売担当副社長は、「欧州新車市場の全体的な減速傾向を考慮すると、日産の4月実績は堅調だ」とコメントしている。