フェラーリが2005年に発表したレース専用車、『FXX』。同車をモチーフとしたペダルカー(人力車)のユニークな映像が、ネット上で公開されている。
フェラーリFXXは、フェラーリ創業55周年記念車の『エンツォ』をベースに開発されたレース専用車。当時のフェラーリF1の最先端技術が導入され、V12エンジンは排気量を6.0リットルから6.3リットルへ拡大。最大出力は660psから800psに引き上げられた。カーボンファイバー製ボディは、車重わずか1155kg。パワーウェイトレシオは、驚異の1.44kg/psをマークする。
価格は150万ユーロ(当時のレートで約2億円)。この価格には、FXXを使用したワンメイクレースへの参戦&サポート費用が含まれるほか、顧客はフェラーリの新車開発プログラムに参加する権利が得られるという名誉あるものだった。
このフェラーリFXXをモチーフにしたペダルカー、車名は『Fahrradi Farfalla (ファラーディ・ファルファッラ)FFX』。外観はフェラーリFXXに似ているが、細い車輪を履いた人力車なのだ。このペダルカーを製作したのは、2010年にポルシェ『911』の人力車を発表し、話題になったオーストリアのデザイン会社である。
そんなファラーディ・ファルファッラFXXのイメージ映像は、ミハエル・シューマッハ選手を起用したメルセデスベンツ『SLS AMG』のスタントCM(2010年)を意識した、ユーモアあふれる内容だ。