フォルクスワーゲングループに属するスペインの自動車メーカー、セアトは18日、オーストリアで開幕した「Wortherseeツアー」において、『イビーサSCトロフィー』を初公開した。
Wortherseeツアーは今年で31回目。欧州最大規模のフォルクスワーゲングループのファン感謝イベントだ。セアトは今年のWortherseeツアーで、小型ハッチバックの『イビーサ』をベースにしたレーシングカーを披露した。
すでに、欧州で実戦投入されているイビーサSCトロフィーだが、今回は4月の北京モーターショー12で初公開されたコンセプトカー、『イビーサ CUPRA』と同様のフロントマスクを採用。イビーサ CUPRAは年内に、イビーサの改良モデルとして欧州市場へ投入される予定であり、レーシングカーはこの表情を先取りする。
エンジンは、直噴1.4リットル直列4気筒「TSI」。フォルクスワーゲン『ポロGTI』と同じく、ターボとスーパーチャージャーのツインチャージャーで過給され、最大出力180psを絞り出す。
ロールケージや専用エアロパーツなど、サーキット走行に必要なアイテムを標準装備。イビーサSCトロフィーは、ベース価格3万1500ユーロ(約320万円)で販売される予定だ。