BMWは25日、イタリアで開催される「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ 2012」において、BMW『ザガート クーペ』を初公開すると発表した。
コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステは、ミラノ北部のコモ湖畔で、毎年開催されているクラシックカーの一大イベント。ここ数年、BMWは同イベントに協賛しており、今年は初めて、コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステのためにワンオフのコンセプトカーを製作した。
ザガート クーペは車名が意味する通り、BMWとイタリアのカロッツェリア、ザガートとの協力で生まれたコンセプトカー。ザガートは1919年、イタリア・ミラノに設立。航空機の機体開発から得た軽量設計ノウハウを生かし、1929年にアルファロメオ『6C 1750 GS』、1932年にアルファロメオ『8C 2300』など、数多くの名車を世に送り出してきた。アストンマーチンやマセラティとのコラボレーションでも有名だ。
ザガート クーペのベース車両は、BMW『Z4』。オープンボディのZ4を、クローズドクーペ化しているのが特徴だ。アルミ製の美しいクーペボディは、ハンドメイドによって作り出される。
ふたつの山を持たせたルーフ、「ダブルバブルルーフ」はザガートのアイデンティティ。リアフェンダーは、Z4に対して大きく拡幅されている。ヘッドライトや小型化されたグリルも、Z4とは異なる専用デザインだ。
なおBMWは、ザガート クーペのパワートレインについて、明らかにしていない。