【INDY500 2012】最終プラクティスで琢磨4番手…ホンダ勢巻き返し?

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
琢磨はフランキッティとタグリアーニに挟まれて。
琢磨はフランキッティとタグリアーニに挟まれて。 全 12 枚 拡大写真

決勝レースを翌々日に控えた金曜日はカーブ・デイと呼ばれる最終練習走行日だ。この日のわずか1時間のみが決勝までに最後に与えられた走行時間になる。各車はここから決勝用のエンジンで走る。

先週の予選以降、明るみになったシボレーとの差をホンダが縮めることが出来るのか?そこが最大の焦点となった。例年ならば調子を見て数周で引き上げるマシンが多いのだが、今年は様相が違った。

新型のマシンであり、エンジンは載せ換えたばかりだ。多くのドライバーが時間いっぱいまで使って決勝用のセッティングを試した。

結果、トップ・スピードをマークしたのはホンダのダリオ・フランキッティだった。2番手も同じチップ・ガナッシのスコット・ディクソンが続き、ホンダはレース用エンジンのデモンストレーションに見事成功した。3位こそシボレーのマルコ・アンドレッティが入ったものの、4位にはまたホンダの佐藤琢磨が名を連ねた。

しかし、これでシボレーのアドバンテージが無くなったと考えるのは早計だろう。これはあくまでドラフティングを使ってのスピードで、単独走行では依然シボレー勢が優位との見方が大勢を占める。決勝レースの行われる日曜日の最高気温はファイナルプラクティスより7度は高い35度以上が予想されている。ホンダの大逆転はその暑さを味方につけてこそ達成されるのだろう。

佐藤琢磨は走行後、次のようにコメントしている。

「車はだいぶ良くなりました。でも、まだもう少し。もっとトラフィックの中で試したかったんですが、タイミングが合わなかった。まだウィングを寝かせて行くと、単独では良いけれども前のマシンに近づけない。

ウィングを足せば、トラフィックの中でもだいぶ安定してくるんですけれども、前に出たらあっという間に抜き返されちゃう。そこら辺、シーソーみたいに行ったり来たりでした。もうちょっとメカニカル・グリップを上げて行かないとウィングを軽くは出来ない状態です。

(今日の好結果は)ウィング・レベルの違いもありますから一概には言えませんね。シボレー勢は気温が高くなったので冷却のためにダウンフォースが減ったというのはあるかも知れませんが。今日からロジャー(安川)がスポッターに来てくれました。これで去年と同じ良い状態でレースに挑めます」

27日正午、第96回インディ500のグリーン・フラッグが振られる。

《重信直希》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  2. <新連載>[車内エンタメ最新事情]音楽を聴く場合、スマホはどう繋ぐ? 便利なのは? 音が良いのは?
  3. コメリが洗車グッズの新商品を発売、撥水力2倍のカーワックススプレーなど4アイテム
  4. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  5. 不適切利用47%、カメラ式駐車場管理システムで判明…熊野白浜リゾート空港
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る