【メルセデス E300ブルーテック ハイブリッド 海外試乗】ワゴンに期待!…竹岡圭

試乗記 輸入車
メルセデスベンツ E300ブルーテックハイブリッドと竹岡圭さん
メルセデスベンツ E300ブルーテックハイブリッドと竹岡圭さん 全 12 枚 拡大写真

2〜3年前から欧州でもHVへの意識は高まっているらしい。ここのところの燃料価格の高騰や環境への意識から「むやみにアウトバーン飛ばすのもねぇ…」という、方々が増えているのだそうです。

もちろんそんなこと言えるのは「やろうと思えばむやみに飛ばせるアウトバーンがあるから」だと思うのですが…。

まぁそんな話は置いておいて、メルセデスベンツ『E300ブルーテック ハイブリッド』です。こちらはディーゼルハイブリッド。「E400 ハイブリッド」という、ガソリンエンジンと組み合わせたHVモデルもあります。メルセデスベンツでは、HVコンポーネンツを小型化したために、いろんなものと組み合わせができるんですよね。

その分バッテリーも小さいので、『プリウス』のようなEV走行というわけにはいかず、35km/h以下で約1kmに留まってはいますが。あくまで発進加速の補助や、いざという時のブースト機能のようなものだと、考えておいたほうがいい雰囲気です。

とはいえ、発進加速の補助+低速域のトルクが得意なディーゼルエンジンとの組み合わせは、ベストマッチングですよね。これがたったの3000ユーロ増し(日本円で約35万円くらい)というのも、またいいところ。小型コンポーネンツによる、ボディ側の大型改良が必要ないというのが、コストへも好影響をもたらしてくれているようです。

というわけで、今回はナント!HV初のツーリングワゴンも用意されているんだとか。かつての「E300TD」のように、是非とも日本へ導入して欲しいものです。

さて、面白いのは、最近流行りのコースティングモード(メルセデスではセーリング機能と言います)が、任意で切り替えできるところ。例えば高速走行中にアクセルオフしたら、普通はエネルギー回生が始まっていわゆるエンジンブレーキが掛かったような状態になり、徐々に減速していくじゃないですか。これを減速させずに、ニュートラルで走るような状態にするのがセーリング機能なんですけど、これがパドルで切り替え操作できるんですね。

クルマが勝手にやってくれた方が便利じゃん!という意見もありますが、あくまでクルマの運転は人間が主導という、メルセデスベンツらしい発想なのかも!

なかなか面白い体験でした。日本にはE400ハイブリッド、ガソリンモデルがとりあえずやってくるようですが、是非ディーゼルモデルの登場もお待ちしております!個人的にはやっぱりワゴンがいいかな。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

竹岡圭|モータージャーナリスト・タレント
「クルマ&カーライフを楽しもう!」「クルマとエコと生活と」をモットー&テーマに、自動車専門誌を中心に、女性誌、TV、新聞、ウェブなどさまざまな媒体で、「世界中で書いて・喋って・走って」活躍する女性モータージャーナリスト。ラジオのパーソナリティ、TVのワイドショーやバラエティ番組にも出演する。インプレッションのほか、チャイルドシートやカーグッズ、クルマ旅行など、カーライフ全般を女性の視点からレポートする。国や都道府県、高速道路会社等の審議会や委員会の委員を兼任。自動車大学校の特別講師も務める。モータースポーツでは、ドライバーとして耐久レースやラリーレイドなど数々のレースに参戦する。日本自動車ジャーナリスト協会(A.J.A.J.)理事、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

《竹岡圭》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 世界最高級ピックアップトラック誕生!? トヨタ『センチュリーピックアップ』の可能性
  3. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
  4. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
  5. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る