【リコール】いすゞ「ギガ」 走行不能のおそれ…3万台

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不具合箇所
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いすゞ自動車は31日、大型トラック「ギガ」のエンジンに不具合があるとして国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。

対象となるのは、2005年7月22日~2011年9月25日に製作された3万137台。

不具合は3ヵ所で、(1)燃料供給ポンプを作動させるベアリングケースのベアリングとシャフトの強度が不足しているため、ベアリングが損傷したり、シャフトに亀裂が生じ、シャフト、燃料供給ポンプのカップリング及びギヤなどが破損して走行不能と操舵力の増大に至るおそれがある。

(2)ブローバイガス還元装置のガス取り出し位置が不適切なため、急傾斜の坂道で使用した場合、エンジンオイルがブローバイガスの通路を経由して吸気管に吸入され、シリンダ内で燃焼。エンジン回転が上昇し、エンジン内部が損傷して再始動できなくなるおそれがある。

(3)冷却水温度が高温の時の燃料噴射制御プログラムが不適切なため、ピストンに過大な負荷がかかって亀裂が生じ、穴が開いてエンジン出力が低下、白煙を排出し、走行不能に至るおそれがある。

(1)については、ベアリングケースを対策品に交換するほか、カップリングが損傷しいている場合にはカップリングを新品に交換する。また、ギヤ等が損傷している場合はエンジンを交換する。(2)については、ヘッドカバー、燃料供給ポンプを作動させるベアリングケース及びブローバイホースを対策品に交換する(3)については、エンジン制御プログラムを書き換え、異音や白煙排出が見られるものはエンジンを交換する。

不具合発生件数は(1)183件(2)14件(3)116件で、いずれも市場からの情報で発見した。事故は起きていない。

なお、今回の届け出は、2009年4月に届け出たリコールで新たな要因が判明したため、対象範囲を拡大して再度対策を行うもの。

《レスポンス編集部》

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