民間宇宙開発の第一歩…ドラゴン宇宙船が帰還

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太平洋に着水したドラゴン
太平洋に着水したドラゴン 全 5 枚 拡大写真

 米NASAは31日(現地時間)、ドラゴン宇宙船が国際宇宙ステーション(ISS)を離れ、無事に地球に帰還したと発表した。民間企業による初めてのISSへの輸送ミッションは大成功となった。

 ドラゴン宇宙船はISSで不要になった1367ポンド(約620キロ)の荷物を積載し、予定通りISSを離れると、大気圏に突入。パラシュートで降下し、ほぼ予定通りの東部標準時(EDT)11時42分にカルフォルニアの数百マイル西の海に着水した。

 帰還したドラゴンの状態はきわめて良好だという。ドラゴンはこのあと船によって回収され、ロサンゼルスを経由して同船を開発、製造したSpaceX社の施設があるテキサスへ向かう。

 ドラゴン宇宙船はその打ち上げ用ロケット「ファルコン9」とともに、民間企業であるSpaceX社が開発、製造した。その目的はISSに物資やクルーを輸送するためで、民間企業にとっては非常に大きな挑戦といえる。今回の飛行はテストではあるものの、荷物の量が少ない以外は実際の輸送ミッションとほぼ同じ内容。今回のミッションの成功により、ドラゴンの開発は完了したといえる。

 ドラゴンは今後、日本が独自に開発した「こうのとり」と同様に、ISSに物資を輸送する任務を担う。「こうのとり」は地球に帰還する能力を持たないが、ドラゴンはISSから地球に帰還できるため、ISSでの実験の成果などを持ち帰ることができる。さらに、数年後にはISSのクルーが搭乗して有人飛行を行う予定。

ドラゴン宇宙船が無事に地球に帰還、宇宙開発の新しいページ開く

《山田 正昭@RBB TODAY》

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