【F1 カナダGP】今度はハミルトン…7戦7人目の勝者誕生

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
ルイス・ハミルトン(2012年カナダGP)
ルイス・ハミルトン(2012年カナダGP) 全 6 枚 拡大写真

ルイス・ハミルトン(マクラーレン)がついに2012年初めての勝利を掴んだ。ハミルトンのカナダGP優勝は通算3度目、1ストップで粘ったフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)を追い上げ終盤にオーバーテイクした末の勝利だ。

また、2012年シーズン開幕から数えて7戦で、全て異なる7人目の勝者が誕生したことになり、F1新記録がひとつ延びた。

ハミルトンの両脇には、ロータスのロマン・グロージャン、そしてザウバーのセルジオ・ペレスがそれぞれキャリア2度目のポディウムに立った。一時はトップを走ったフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)だったが、レース終盤に急激にペースを落としたため、最終的なポジションを5位に落としている。

ポールポジションからスタートしたセバスチャン・ベッテル(レッドブル)は、第一スティントではハミルトンとアロンソを従えていたが、フィニッシュ順位は4位にとどまった。前半の上位3人中、ベッテルは真っ先にタイヤ交換に入ったが、ここでハミルトンとアロンソに逆転を許す。

ハミルトンが49周目に2度目のタイヤ交換を行ったのに対し、アロンソ、ベッテルは1ストップで続行したが結果はハミルトンが終盤のペースを活かして両者をパスした。ベッテルはこの時点で1ストップ戦略を放棄して遅めのタイヤ交換を行い、アロンソは1ストップ作戦の継続で2位確保に賭けたが、後続に次々と抜かれて5位フィニッシュに甘んじる結果となった。

グロージャンは、アロンソより2周遅れてのタイヤ交換だったが終盤に2位を奪い取った。ペレスは41周目まで引き伸ばした1ストップからアロンソをパス。ベッテルも終盤のタイヤ交換以降の追い上げでアロンソを仕留めた。

以下は、ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)とマーク・ウェーバー(レッドブル)が2ストップから6位と7位を占め、キミ・ライコネン(ロータス)が8位、小林可夢偉(ザウバー)は9位でフィニッシュした。5番手走行中のスピンでポジションを12位まで下げたフェリペ・マッサ(フェラーリ)は2ストップから最後は10位で1ポイントを手にしている。

予選のタイヤ戦略から狂いを見せていたジェンソン・バトン(マクラーレン)は、レースで3度のタイヤストップを余儀なくされ、結果は周回遅れの16位。ミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)は、リヤウイングのDRSフラップが開いたまま固着したため、リタイアしている。

1: ハミルトン(マクラーレン) 1;32'29.586
2: グロージャン(ロータス) +2.513
3: ペレス(ザウバー) +5.260
4: ベッテル(レッドブル) +7.295
5: アロンソ(フェラーリ) +13.411
6: ロズベルグ(メルセデスAMG) +13.842
7: ウェーバー(レッドブル) +15.085
8: ライコネン(ロータス) +15.567
9: 小林(ザウバー) +24.432
10: マッサ(フェラーリ) +25.272

11: ディレスタ(フォースインディア) +37.693
12: ヒュルケンベルク(フォースインディア) +46.236
13: マルドナド(ウィリアムズ) +47.052
14: リチャルド(トーロロッソ) +1'04.475
15: ベルニュ(トーロロッソ)+1 lap
16: バトン(マクラーレン) +1 lap
17: セナ(ウィリアムズ) +1 lap
18: コバライネン(ケータハム) +1 lap
19: ペトロフ(ケータハム) +1 lap
20: ピック(マルシャ) +2 lap

ファステストラップ: ベッテル 1'15.752

リタイア
グロック(マルシャ) 57
シューマッハ(メルセデスAMG) 34
デラロサ(HRT) 25
カーティケヤン(HRT) 23

《編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  2. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  3. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  4. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  5. 日産『エクストレイル』米国版が2026年型に、新グレード「ダークアーマー」設定
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る