【アストンマーチン V12ザガート 新型】レーシングモデルとして生まれて

自動車 ニューモデル 新型車
アストンマーチン・V12ザガート
アストンマーチン・V12ザガート 全 6 枚 拡大写真

通常の10倍という約2000時間をかけて製作されるアストンマーチン『V12ザガート』。『V12ヴァンテージ』がベースとなるが、デザイン面では当然大きな特徴を持っている。

アストンマーチンラゴンダリミテッドのチーフコマーシャルオフィサー、マイケル・バン・ダー・サンデ氏は、「他のモデルよりも、非常に大きいグリルが装着されています」と、その一例を挙げる。これは、レーシングモデルなので、エンジンベイへ少しでも多く空気を入れるためだ。また、グリルにはザガートの「Z」がデザインされているという芸の細かさだ。

ボディサイドは非常にアグレッシブなデザインである。「これまでのザガートモデルと同じようにデザインされています」とサンデ氏。そのサイドにはブレーキの熱を排出するためのダクトも装着されている。また、「ルーフにはザガートモデルで典型的なダブルバブルも見ることが出来ます。このダブルバブルルーフの形状はリアウインドウにもつながっているのです」と話す。

そのリアにはカーボンファイバー製のスポイラーが装着される。サンデ氏は「飛んでいかないように」と笑いながらも、「300km/h以上の最高速なのでこれが必要」とする。さらに「トランク周りはカーボンファイバーで設計されており、美しい構造を持っていますし、非常に軽量で、レースカーとしてパフォーマンスが最高になるように設計されています」という。

インテリアについては、「他のアストンマーチンよりも少しイタリアっぽいテイストが加味されていると同時に、ダッシュボードやドアにはカーボンファイバーが配されています」という。また、シートには非常に特徴的なステッチも施されている。

最後にサンデ氏は、「2~3年所有するのではなく、50年持ってもらうと『DB4GTザガート』のように価値が上がってくると思います。非常に美しいクルマです」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 宮崎「シーガイア」にサーキットがオープン! セグウェイの「電動ゴーカート」を日本初導入
  2. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  3. ホンダ『ヴェゼル』の「RS」グレードを先取り!? インドネシアで新型『HR-V』発売
  4. 史上最強のVW『ゴルフGTI』、6月20日デビューを予告
  5. 制限高さ1.85mの低いガード、元は道路ではなかった?…南千住~北千住
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. シェフラーがヴィテスコ合併後初の出展、ポートフォリオ拡大と顧客対応力をアピール…人とくるまのテクノロジー展2025
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る