『荒野の七人』、『大脱走』、『ブリット』など、数々の映画に出演し、1980年に50歳で亡くなった名優、スティーブ・マックイーン。そのマックイーンがかつて所有していたフェラーリが、フェラーリの手によってオリジナル状態に復元された。
これは11日、フェラーリが明らかにしたもの。1968年、サンフランシスコで映画『ブリット』の撮影中に、スティーブ・マックイーンの元へ納車された『275 GTB4』を、あるコレクターが入手。フェラーリ本社にレストアを依頼し、その作業が完了したのだ。
この275 GTB4、前オーナーが1980年代に、美しいクーペボディをオープンのスパイダーボディに改造。新オーナーとなったこのコレクターは、スティーブ・マックイーンに敬意を表し、オリジナル状態に復元することを決めたという。
フェラーリのレストア部門、フェラーリクラシケに持ち込まれた275 GTB4は、豊富なノウハウを生かして、ルーフやボディパネルをハンドメイドで作り出し、美しい275 GTB4のクーペボディを再現。新車当時と変わらないことを認定する証明書を付けて、新オーナーに引き渡された。