アウディの3連覇で幕を閉じた、2012年のルマン24時間耐久レース。2013年のルマンには、マツダがエンジンサプライヤーという形で復帰する。マツダ関係者のコメントを紹介する。
これは16日、米国マツダのモータースポーツ部門、マツダモータースポーツが明らかにしたもの。2013年のルマン24時間耐久レースに参戦するデンプシーレーシングチームに、マツダの最新ディーゼルエンジン、「SKYACTIV-D」を供給することが告げられたのだ。
SKYACTIV-Dは、2.2リットルの直列4気筒ターボディーゼルが日本でも『CX-5』に搭載されて市販されている。ルマンに投入されるのは、これと同じブロックを使ったレース仕様エンジンになる予定。すでに、ダイナモ上での開発テストに着手しており、2012年後半から、実車に搭載してのサーキットテストを開始する。デンプシーレーシングは2013年のルマンに、LMP2クラスから参戦する計画だ。
マツダモータースポーツのジェイ・アメストイ副社長は、「1991年、マツダのロータリーエンジンはルマンの歴史に名を刻んだ。今度は、最も先進かつクリーンな市販車ベースのパワートレーンで、ルマンに復帰する」とコメント。
マツダのグローバルマーケティング担当、毛籠勝弘役員は、「SKYACTIVテクノロジーをルマン参戦チームに供給できるのは喜ばしい限り。我々の精神は、『挑戦を続けること』だ」と語っている。