5月下旬、イタリア北部で発生した大地震。この地震の被災者を支援するために、フェラーリが実施したチャリティオークションで、貴重なレーシングフェラーリが高値落札されたことが分かった。
これは20日、フェラーリが公表したもの。『599XX EVO』と呼ばれる1台が、チャリティオークションに出品され、147万5000ユーロ(約1億5000万円)で落札されたことが明らかにされたのだ。
599XX EVOは2011年12月、ボローニャモーターショー11で初公開。レース専用車の『599XX』をベースに、さらなる戦闘力アップが図られたモデルである。
6.0リットルV型12気筒ガソリンエンジンは、専用チューンによって、最大出力は700psから750psへ、最大トルクは66.3kgmから71.4kgmへ向上。アクティブリアウィングも採用。F1マシン同様、2つのフラップが取り付けられており、電動で回転して開閉することで、ダウンフォースを調整する。
今回のチャリティオークションでの599XX EVOの入札開始価格は、135万ユーロ(約1億3600万円)。最終的に米国在住のコレクターが、147万5000ユーロ(約1億5000万円)で落札した。
この599XX EVOには、フェラーリのルカ・ディ・モンテゼモーロ会長のサイン入りプレートが添えられ、9月に開催されるF1イタリアGPにおいて、フェルナンド・アロンソとフェリペ・マッサの両F1ドライバーから、落札者に引き渡される予定だ。