現代によみがえるホンダの魂…ホンダコレクション走行確認テスト

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ロータス100T('88)
ロータス100T('88) 全 6 枚 拡大写真

ホンダは26日、ツインリンクもてぎにおいて、「ホンダコレクションホール」収蔵車両の走行確認テストを行った。今回のテストは、9月に開催される鈴鹿サーキット50周年記念イベントへ向けて行われたもので、会場には関係者や報道陣のほか、多くの一般客も訪れた。

今回走行確認を行ったのは、二輪車10台と四輪車5台の計15台。二輪車は『RC164』や『RC116』、『RCB1000』、『RC211V』など、四輪車は『RA272』や『RA300』、『RA301』、『ロータス100T』などで、いずれも当時のレースシーンを席巻した往年の名車だ。これらの名車が轟音をあげて走るごとに観客からは歓声が聞こえた。

二輪車、四輪車ともにハンドルを握るのは、1983年に彗星のごとく表れて以来、全日本選手権および全米選手権でチャンピオンを獲得するなど、一世を風靡した宮城光氏。現在はMoToGPの解説者などを行うかたわら、ホンダのテストドライバーも行っている。

「我々にとっても今日は特別な日」と語るのは総務部原点ライブラリーブロックの岩田邦宜氏。「普段から動態保存に向けて整備をしてはいるが、実際に走らせるとなると、ドライバーの命が懸かっているため、普段とは話が違う」と語る。

今回走行確認テストを行った車両のほとんどは30〜40年ほど以前の車両であり、そもそも動態保存を行うことが難しいものばかりであり、今回のテストでもトラブルが起きることがしばしばあった。だからこそ、「無事に走ることができると心から嬉しい」と岩田氏は語る。

2008年を最後にF1から撤退するなど、「レースはホンダのDNA」という言葉に反してモータースポーツへの意欲が減衰しつつある現在のホンダ。あるメカニックは、ホンダがモータースポーツの世界で再び表舞台に出るためには、「こうしたイベントを見て、ホンダの技術力の高さに感心してくれた一般の人々の声が必要」とその想いを語った。

走行確認テストは来月11日にも予定されており、二輪車では『RC166('66)』や『NSR250('01)』、四輪車では『ブラバム・ホンダBT18('66)』に加え、アイルトン・セナらによって年間15勝をマークした『マクラーレンMP4/4('88)』が走行する。

《瓜生洋明》

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