JNCは3日、フランス原子力庁の新エネルギー技術研究部門(LITEN)と自動車用リチウムイオン電池に使用する負極材料および電極の共同開発を開始すると発表した。
電気自動車に使用するリチウムイオン二次電池には、一度の充電で長距離走行させる性能や、充放電を繰り返しても電池性能が劣化しない等の耐久性が求められている。同電池の負極材料には炭素が使用されているが、その物性から電池容量とエネルギー密度に限界があるために、これらを解決する新規材料の開発が望まれている。
JNCは、LITENと最先端のシリコン系負極材料およびそれを用いた電極の共同開発契約を締結し、開発を推進することを決定した。
JNCグループでは、既にリチウムイオン二次電池材料用の正極材料およびセパレーターの開発を進めており、共同開発を行うことで、電池メーカーにトータルソリューションを提供することが可能となる。