日産、2016年度までにASEAN生産能力を倍の70万台に
自動車 ビジネス
企業動向

日産は11年度から16年度までの中期計画のなかで、ASEAN地域の販売は10年度の15万台から50万台に拡大、同期間に販売シェアは6%から15%に引き上げる方針を打ち出している。70万台への生産能力増強計画は、この方針に沿ったものとなる。50万台の現地販売のほか、20万台は中東などASEAN域外への輸出に充当する。
今後の能力増は、新車需要の中心となるタイとインドネシアが中心となるものの、国別の計画公表は、商品計画に直結するため控えた。木村社長は、16年度までの販売計画の達成に向け、「タイでは(最大シェアの)トヨタ自動車への挑戦、インドネシアでは市場の大半を占めるMPVの強化など、国ごとに『メインフレームへのチャレンジ』を推進していきたい」と強調した。
《池原照雄》