ルノーグループは11日、2012年上半期(1-6月)の世界新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は132万8437台。前年同期比は3.3%のマイナスだった。
132万8437台の内訳は、乗用車が前年同期比3.9%減の114万5737台。LCV(小型商用車)は、0.4%増の18万2700台だ。
またブランド別では、ルノーが前年同期比2.4%減の111万3913万台と後退。一方、ダチアは2.5%増の18万1280台と好調。韓国のルノーサムスンは41.2%減の3万3244台と苦戦した。
市場別で見ると、欧州以外での好調さが目を引く。南米とメキシコは合計で、前年同期比20.4%増の21万5149台を販売。とくにブラジルでは、コンパクトカーの『サンデロ』を中心に37.3%増の11万0536台を販売し、市場シェアは6.8%。ルノーにとっては、引き続きフランスに続く世界第2位の市場だ。
また、ユーラシア地域では、前年同期比29.4%増の10万3926台と過去最高を記録。ロシアが販売の中心で、28.6%増の9万5579台を売り上げ、6.8%の市場シェアを確保している。現地では、小型セダンの『ロガン』が人気を集めた。
一方、地元フランスは、前年同期比15.2%減の31万0260台。市場シェアは24.7%となった。欧州全体では、70万8131台を販売したものの、前年同期比は14.9%減。販売の主力は、『トゥインゴ』、『クリオ』(日本名:『ルーテシア』)、『メガーヌ』だ。
ルノーグループのジェローム・ストール販売担当副社長は、「上半期、ルノーブランドは欧州以外で販売新記録を達成した。欧州では困難な市場環境にあるが、シェアを守っていく」とコメントしている。