慶応大、手触りの違い伝えるロボットを開発

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テレイグジスタンスシステム「TELESAR V」コックピット(左)とアバターロボット(右)の外観
テレイグジスタンスシステム「TELESAR V」コックピット(左)とアバターロボット(右)の外観 全 5 枚 拡大写真

慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科は、科学技術振興機構(JST)課題達成型基礎研究の一環として遠隔地に細やかな触感や存在感を伝えられる「テレイグジスタンス」システムを使ったロボットを世界で初めて開発した。

テレイグジスタンスは、高い臨場感を持って自分がいる空間とは別の空間を体験でき、逆に自己の存在感を伝えることを可能とする双方向のコミュニケーション技術。

同研究科では、テレイグジスタンスの実現に向けてカメラやマイクを通した視覚・聴覚の伝達だけでなく、ロボットが手に取った物の材質や温度などの触覚の伝達に着目して進めてきた。

2011年には、指先への反力や温度を伝えられるテレイグジスタンスシステム「TELESAR V」を開発した。しかし、絹布のサラサラ感、デニムのゴワゴワ感など、触感の違いまでは伝達できなかった。

研究グループは今回、新たに「触原色原理」に基づいて新規開発した圧覚・振動覚・温度覚を伝える触感伝達技術をTELESAR Vと統合することで、遠隔環境の細やかな触感を伝えるテレイグジスタンスに世界で初めて成功した。

今後、遠隔コミュニケーション、旅行やショッピングなどの遠隔体験、極限環境下における作業、遠隔医療、介護、サービス産業、エンターテイメント分野などさまざまな応用が見込まれるとしている。

《レスポンス編集部》

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