2012年F1ワールドチャンピオンシップは第10戦ドイツGPを迎える。カレンダー全20戦の折り返し点となるレースの舞台は、ドイツ中央部に位置するホッケンハイムだ。
ホッケンハイムリンクの旧コースは超高速サーキットとして名をはせたが、2002年のレースからは1/3が削られ全長4.574kmとなった。だが、エンジニアにとっても手強いコースであることは変わらない。全行程のほぼ2/3がフルスロットルを要求し、残りの1/3は低速トルクレスポンスとドライバビリティを要求する。
ホッケンハイムはメルボルンやバレンシアと並んでレース距離に対する燃料消費率の大きいサーキットだ。燃料消費を増やしているのはヘアピンやインフィールドセクションの極端な減速であり、スタート時の燃料搭載量は年間でも最大だ。日曜日の決勝は、67周で争われる。