【トヨタ ポルテ 新型発表】全高は30mm低く、広々感はそのまま

自動車 ニューモデル 新型車
トヨタ・ポルテ
トヨタ・ポルテ 全 6 枚 拡大写真

8年にもわたるロングセラーとなった『ポルテ』が、フルモデルチェンジし、2代目となった。

「初代ポルテは、まだ背の高いミニバンが世の中から認めらない頃に計画されました」と話すのは、トヨタ自動車デザイン本部トヨタデザイン部主幹の永津直樹さん。永津さんは初代のデザインも担当した。

「いざ発売すると、他にはない、室内の圧倒的な広さと、地面から30cmのフラットフロアが非常に好評でした」という。そこで、今回のモデルチェンジでも、「時代にやっと認められたので、この良いところは残して、もっと良いクルマにしました」と述べる。

実際に使った意見を見ると、「圧倒的な室内の広さについては、ユーザー満足度100%という結果でした」。しかし、「燃費や地球にやさしいという時代の要請もあったので、このクルマの良さと、時代性をどう両立しようかということが課題だったのです」。

そこで、「全高を30mm低くしました。それにより前投影面積が変わり、燃費には貢献します」。しかし、室内高も30mm低くしてしまっては意味がない。そこで、「ルーフの丸さなどを見直し、開口部や室内の高さはほとんどそのままで、小学校高学年生くらいまでが中で着替えられたり、お年寄りがそのまま入れるくらいの高さを残すようにしています」。

永津さんは、「全高は低くなりましたが、本当に必要な、ドアの高さや、敷居の低さ、そして大開口は守りました。そのうえでルーフ後方を少し下げることで空気抵抗を減らしています。このように、スタイリングとデザインをしっかりと分け、必要なデザインを行ったのです」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  2. スズキ『ジムニー』、フランス最終モデルは55台限り…6月末に発売へ
  3. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  4. メルセデスの名車「190E エボ2」が復刻! 限定100台の「HWA EVO」にハンコック純正装着
  5. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. アステモの軽EV用インホイールモーターやジヤトコの2モーターK12マーチなど、国内サプライヤー技術が熱い!…人とくるまのテクノロジー展2025
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る