TRWオートモーティブ、センサー機能を追加した次世代歩行者保護システムを開発

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TRWオートモーティブ・ホールディングスは、歩行者との接触を正確に検出する加速度・圧力検知技術を実装した次世代の歩行者保護システム(PPS)を発表した。

開発したPPSシステムは、フロントバンパーの幅全体に装備した柔軟なチューブで計測する圧力センサーサテライトデータと、3つのリモート加速度センサーを通じて衝突を検知、歩行者がどこに接触したかを認識する。

同社では、このシステムが歩行者保護能力が車両安全性に対する全体評価の20%を占める欧州の衝突安全性能評価で、自動車メーカーが5ツ星の安全評価を維持するために大きな役割を果たすとしている。

同社は、2009年にポルシェ向け第1世代のPPSを製造、その後、クライスラーにもPPSシステムを提供している。これらのシステムは、リモート加速度センサー、歩行者との接触を検知する歩行者保護システムアルゴリズムを統合したエアバッグECU、スタンドアローンのECUで構成する。また、ボンネットリフターも実装することで、エンジン上部とのスペースを増やし、歩行者の衝撃を吸収・軽減させることが可能。

センサーが衝撃を検出すると火薬式アクチュエータによってボンネットの後部が持ち上げられ、歩行者の頭部を衝撃から保護する。これによって、最も大きな衝撃を与え、歩行者の負傷や死亡の主要因となっている頭部の衝撃を軽減することが可能となる。

第2世代PPSシステムも、第1世代と同様の機能を提供するのに加え、センサー機能の追加で、システムの性能と堅牢性を向上した。

新しいシステムは2016年までに提供開始する予定。

《レスポンス編集部》

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