ロンドンオリンピックサッカー女子準決勝で、日本代表の「なでしこジャパン」はフランスを2対1で破り、日本女子サッカー初となる五輪でのメダルが確定した。決勝では金メダルをかけ、アメリカと戦う。
サッカー誕生の地、ロンドン・ウェンブリー競技場。勝てば五輪初の銀メダル以上が確定するという大一番に、スタンドでは大歓声が巻き起こり、日の丸が揺れた。FIFAランク3位の日本が迎え撃つのは、同6位のフランス。日本は準々決勝のブラジル戦と同じベストメンバー11人が先発。前半32分にFW大儀見優季がブラジル戦から2戦連続となる先制ゴールを決めると、後半4分には主将・宮間あやのフリーキックをMF坂口夢穂が頭で合わせ、貴重な追加点をあげた。
しかし後半31分にはフランスのFWルソメルのゴールで1点を失い、流れは一転。フランスの猛烈な反撃に耐える時間帯が続いたが、相手のPK失敗などもあって、2－1で逃げ切り決勝進出を決めた。
2点目をあげた坂口選手は試合後、自身のゴールについて「追加点を挙げられたら一番良い時間帯だった。宮間選手から本当に素晴らしいボールが来たので、みんなに感謝したい」と振り返り、この勝利を「ベンチの選手も自分が戦っているみたいな、同じようなモチベーションで戦っていた。チームがひとつになっていたのが勝因だと思う」と笑顔。また、決勝に向けて「メダルは確定しましたけど、どうせ取るなら一番キレイな色のメダルが良い。ここまで来たら優勝しかないので、チーム一丸となって頑張ります」と意気込みを語った。
W杯＆五輪の2冠という偉業達成もくっきりと見えてきた。決勝で前人未到の夢を実現させる。決勝戦はNHKで8月10日午前8時～放送。
なお、ネット生中継視聴サイト「gorin.jp」では、女子サッカー準決勝のアーカイブや選手たちのインタビューなどハイライト動画が配信中だ。
