欧州ビジネス評議会(AEB)は9月10日、8月のロシアにおける新車販売の結果を公表した。商用車を含めた総販売台数は、25万8761台。前年同月比は15%増と、引き続き2桁の伸び率を保っている。
ブランド別トップはロシア自動車大手、アフトワズの乗用車ブランド「ラーダ」。8月は5万1149台を売り上げ、前年同月比は微増と、減少傾向に歯止めをかけた。販売の主力は『Priora』で、1万2647台を販売。しかし、前年同月比は9%のマイナスだ。
4か月連続で2位は、GMのシボレー。8月は、前年同月比39%増の1万9742台を販売した。『ニーバ』が8%増の4484台と、引き続き堅調。これを上回ったのが小型セダンの『クルーズ』。8月は64%増の6038台を売り上げる。
3位は、2か月連続で韓国ヒュンダイモーター傘下のキアモーターズ。親会社を上回る1万6027台を販売し、前年同月比は26%増。コンパクトカーの新型『リオ』が、152%増の6602台と牽引役を果たす。
4位には、7月の7位からトヨタが急浮上。8月は1万4229台を販売し、前年同月比は33%の伸びを示す。『カローラ』が40%増の3325台、『カムリ』が53%増の2854台と人気を集める。
5位は7月と同じく、フォルクスワーゲン。その販売台数は1万3360台で、前年同月比は28%の大幅増だ。主力の『ポロ』が4366台を売り上げたものの、前年同月比はほぼ横ばいだった。
ヒュンダイモーターは7月同様、6位。1万3323台を販売し、前年同月比は9%増と2か月連続で前年実績を上回った。小型セダンの『ソラリス』(海外名:『アクセント』)が、5%増の7953台を販売。地元のラーダを除いた海外ブランドでは、フォード『フォーカス』の7690台に次いで、8月に最も売れた車種となった。
日産はヒュンダイと僅差で7位。その販売台数は1万3133台で、前年同月比は20%増だ。『キャシュカイ』(日本名:『デュアリス』)が81%増の3960台。『ジューク』も59%増の2304台と支持されている。